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中谷太洋さんが、観光関連長寿企業の存続に関する取り組みについて分析した結果を進化経済学会にて発表しました。

2025年03月22日

DEMLセンター研究支援者の中谷太洋さんが、観光関連長寿企業の存続に関する取り組みについて分析した結果について分析した結果を2025年3月22日(土)に進化経済学会にて発表しました。その研究成果の概要を本ページにて紹介します。詳細は進化経済学会予稿集サイトをご確認ください。

概要:観光関連産業は観光客の消費を通じて地域外から収益を行い、地域内の特産品や伝統工芸品の仕入を通じて地域内に資金を循環させることができるため、持続的な地域経済の発展への貢献が期待できる。しかし、昨今の人口減少、コロナ禍、国際情勢など外生的なショックに弱いという側面が露呈した。そこで本研究では、観光関連企業の存続に寄与するような取り組みについて明らかにするために、長崎県の老舗・長寿企業に出向いて経営者から聞き取りを行った会話データを大規模言語モデルを用いて分析することで、有用な取り組みについて客観的に抽出を行った。結果から、企業理念の浸透や観光資源の事業活用について個社ごとに独自性と共通性があることが明らかになった。これらについて、一般企業への転用可能性について議論することで、観光関連産業全体の活性化を期待することができる。

本研究にご協力いただいた、雲仙いわき旅館様・雲仙観光ホテル様・雲仙宮崎旅館様・ホテル南風楼様に厚く御礼申し上げます。