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辻開斗さんが、企業財務・借入先情報を用いた製造業の借入金利の変動メカニズムの解明について第62回2024年度冬季JAFEE大会にて発表しました。

2025年02月15日

DEMLセンター研究支援者の中谷太洋さんが2025年2月15日(土)、DEMLセンター研究支援者の辻開斗さんが、企業財務・借入先情報を用いた製造業の借入金利の変動メカニズムの解明を、JAFEE(日本金融・証券計量・工学学会)大会にて発表しました。その研究成果の概要を本ページにて紹介します。
詳細についてはJAFEE予稿集(会員限定)をご参照ください。

【概要】
1999年以降日本の政策金利は0.5%を超えたことがなく、金融機関では、利上げ局面における適切な貸出金利(以降、金利)の調整幅が不明という課題がある。本研究では、企業の財務データや金融機関のディスクロージャーなどを使用し、日本の基幹産業である製造業において企業の金利変動のメカニズムを分析した。分析の結果、借入企業の信用リスクや金融機関の競争環境、市場金利などがどの程度金利に影響を与えるかがわかった。金利に対する感応度が明らかとなり、今後の金利の水準決定に役立つことが期待される。

本研究の実施にあたり、金融機関(都市銀行、地方銀行、信用組合など約550行)が公開しているディスクロージャーの一部項目(預金額・支払利息・経常費用・業務粗利益・資金調達原価率・調達金利・経費率)のデータを収集しました。販売可能となっていますのでデータが必要な方はご連絡ください。