研究成果

ウィズコロナの倒産件数予測 -2024年Q2・Q3-

帝国データバンク/滋賀大学 DEMLセンターは、ウィズコロナの倒産件数予測モデルによる、2024年第2四半期と第3四半期の業種別の倒産件数予測を行いました。
予測結果は、2023年6月に発表を行った業種別倒産件数予測の変数候補を用いて、2024年第1四半期分のデータまで学習させ構築したモデルを用いています。

特徴的な結果として、サービス業において実績倒産件数と2024年第1四半期と第2四半期の予測倒産件数は下記の通りであり、2024年第1四半期では実績倒産件数が減少したこと、また、2024年第2四半期、2024年第3四半期に関しては、倒産件数は増加傾向と予測され、コロナ禍以前の2018年Q3と比較して、やや高水準で推移すると予測されています。
他の業種に関して、サービス業、卸売業、小売業、製造業は増加傾向、建設業は停滞傾向が続く見込みであることが予測されました。
複数の業種の要因分解で、コロナ禍関連の融資返済や円安による原料価格の高騰、人手不足などが倒産件数の増加に寄与していました。

直近実績倒産件数と予測倒産件数
  '23-Q2
実績
'23-Q3
実績
'23-Q4
実績
'24-Q1
実績
'24-Q2
予測
'24-Q3
予測
信頼区間上限 686.43 695.93
実績・予測 535 548 633 618 553.57 562.54
信頼区間下限 420.70 429.15

サービス業予測モデル

ウィズコロナの倒産件数予測
-2024年Q2・Q3-