研究成果

コロナ禍の完全失業率件数予測モデル2021年Q2・Q3更新

滋賀大学と株式会社帝国データバンクとの共同研究センターであるDEMLセンターは、コロナ禍完全失業率予測モデルによる、2021年第2四半期・第3四半期の完全失業率予測を行いました。
本モデルは昨年に発表を行った完全失業率を被説明件数とする重回帰モデルをもとに、指標となるデータの本年度第1四半期更新を反映したモデルです。
完全失業率の変動の説明変数として、以前のモデルで高い予測力の得られた日銀短観の雇用DI、貸出態度DI、貸出約定平均金利、実質実効為替レートの4変数を選択しました。
今回モデルも外れ値の影響を軽減する頑健推定により、適切なパラメータを得られました。
これまでの実績完全失業率と本年第2四半期と第3四半期の完全失業率予測は下記の通りであり、実績完全失業率が引き続き低水準で推移し前期予測より更に減少した他、予測値の推移も第1四半期実績見込みよりも高水準であるものの第2・第3四半期での減少傾向にあることが予測されています。

直近実績完全失業率と予測完全失業率
  '20-Q2
実績
'20-Q3
実績
'20-Q4
実績
'21-Q1
実績
'21-Q2
予測
'21-Q3
予測
信頼区間上限 4.006333 3.846490
実績・予測 2.760925 2.956274 3.006375 2.809207 3.195909 3.128494
信頼区間下限 2.385486 2.410498

失業率予測結果

コロナ禍の完全失業率予測速報モデル
2021年Q2・Q3更新