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辻開斗さん等の論文がジャフィー・ジャーナルに採択されました。

2026年03月25日

DEMLセンター研究支援者の辻開斗さん等が、金融機関の貸出金利の決定メカニズムの解明とその変動要因の分析に関する取り組みについての研究成果をまとめた論文が、ジャフィー・ジャーナルに採択されました。掲載予定は2026年4月です。

タイトル:企業財務・借入先情報を用いた製造業の借入金利の変動メカニズムの解明

概要:
 日本の金融機関は低金利政策による収益の悪化が問題視されている。金融機関は貸出業務による利鞘収益を主な収益源としており、利鞘を決める貸出金利(以降、金利)は重要な指標となっている。金利は、借入企業の信用リスク、金融機関の経費・資金調達・利益率によって決まっているとされているが、どのようなメカニズムで決まっているのかは明らかになっていなかった。
 そこで本研究では、現場における領域知識や先行研究から構築した金利決定の仮説をもとに、パス解析を用いて、将来の金利が現行の金利からどのように変化するのかを分析した。分析の結果、変数間の関係性を考慮して各要因が金利にどのような影響があるのか示唆を得ることができた。また、従来、都道府県単位の貸出額から算出される競争度を用いて金利との関係性が分析されていたが、帝国データバンク社が保有するデータを用いることにより、市区町村単位の借入額から算出される競争度と金利の関係性を明らかにすることができた。
 本研究を用いることで、経済状況変化時の金利を予測することができ、経済状況に応じて貸出ポートフォリオを最適化することが可能になる期待される。

掲載ジャーナル:ジャフィー・ジャーナル